法政大学大学院研究会で「キャリアデザイン学における質的調査法の射程」について、報告しました。
法政大学大学院
キャリアデザイン学特殊研究
2009年11月28日 土曜日
田中研之輔 (法政大学キャリアデザイン学部専任講師)
報告テーマ:「キャリアデザイン学における質的調査法の射程」
報告趣旨
今回の報告では、キャリアデザイン学における質的調査の動向と今後の展開について、報告者の社会調査経験の再帰的検討と隣接領域の横断的レビューをもとに検証していきます。質的調査とは、感覚的に行うものではなくて、統計調査と同じように、メソッドやスキルを習得し、実践していくものです。本研究会に参加される方々と、キャリアデザイン学における質的調査法の①現段階での問題点と②今後の可能性を議論していければと考えています。それでは、宜しくお願い致します。
プロフィール:
専門:都市・地域社会学、現代社会理論社会調査法、リフレクシブ・フィールドワーク、若年滞留層論、身体論等
一橋大学大学院社会学研究科を単位取得退学後、日本学術振興会特別研究員、メルボルン大学大学院政治学部社会学プログラム客員研究員、カリフォルニア大学バークレー校社会学部ポスドク客員研究員、計4年間の在外研究期間を経て、2008年4月より現職。専門社会調査士。
近年の研究論文
「日雇い労働現場のフィールドワーク」『社会調査論』佐藤健二・山田一成編、八千代出版、pp.209-225. (2009.9)
「再帰的創造性の生活思想」『キャリアデザイン学会紀要vol.6生涯学習とキャリアデザイン 』pp.207-214. (2009.2)
「若年滞留層の社会的排除」『地域社会学年報』第19号: PP.51-71[第一回 地域社会学会奨励賞受賞論文]. (2007.5)
「スラム街の若年集団―ストリート・コーナーソサイエティ・解説」『都市的世界』井上俊・伊藤公雄編 世界思想社、pp.157-166. (2008.12)
「新自由主義国家と社会的排除―ロイック・ヴァカンの刑罰国家論」『論座』pp.133-135. (2008.9)
翻訳:「貧者を罰すること―社会的分極化と刑罰の激増」『論座』pp.122-132. (2008)
「佐久間ダム開発後の山村生活-ある木材業者とその家族の暮らしぶり-」町村敬志編『開発の時間 開発の空間―佐久間ダムと地域社会の半世紀』東京大学出版会pp.259-282. (2006.2)