大学講義に関するヒアリングアンケート結果
教授法への不満
「教員の声が小さすぎる。何を言っているのか、わからない。」
「教員が学生に注意する時間も無駄だし、気分が悪くなる」
「話がつまらない」
「90分を無駄にするような授業が多すぎる」
「退屈な授業が多すぎる」
「毎回、プリントを配布して、ビデオをみて、教授からそのビデオに対する一言・二言野コメントがあるだけ、それだったら、正直私にだってできるし、ビデオを配布して家でみるのだって同じこと。あれで、何百万という高い授業料を払っているのだと思うと腹が立ってくる」
「授業の大半を映像を流しておわるというありえない講義がある」
「一方向で、ただ、眠くなる」
「教授の教え方がただ下手すぎる。いくらおもしろい内容の授業であっても、教え方次第につまらないものになってしまう。」
「話し手と聞き手の立場が明確になりすぎている」
「生徒の反応を見ていない、話し終えることで、満足してしまう」
「プリントやノートの内容を復習するだけで、講義の意味がない」
「生徒をみないで話をするのはありえない」
「大学の教員は、中・高の先生に比べて教えることが下手な人が多い」
「授業の話がわからなすぎる」
「独りよがりの授業をしている」
教育モラルに対する不満
「そもそも、大学の教授の大半に、やる気が感じられない。現代の大学生の学習意欲の低下なんて言われているけれど、少しは教育する側の意識にも問題があると思う」
「やる気の感じ取れない授業や教員の自己満足の授業が多い」
「生徒をほったらかして、自分だけ楽しんでいる先生」
「私達に話しかけてこない講義をする教員が多い。1人1人にも話しかけるように、わかるように話をしてくれなければ、こっちにだって言いたいことは伝わってこないし、聞こうという気にもなれない。」
「こなすという感覚で授業を行っている教授が多い」
「プロフェショナル意識が低すぎる」
研究者による講義の不満
「大学の教授というのは研究者であるから、その分野の学問を非常につきつめている。ところが、自分はわかっているからいいけど、学生というのはその分野の学問に初めて取り組む人がほとんどであるから、分かったような自分だけ納得したようなことを説明されても不十分である。ちゃんと第三者の目で、客観的に見ても理解できるようなそんな講義を受けたい。」
「講義ではなく、プレゼンテーションになっている人がいる気がします。それまで習った事がない事を、一方向的に話をされ、最後に質疑応答だと聞きたいことも忘れてしまったり、<まあ、いっか>になってしまう。
「自分の話をしたい教員とためになる話をしてあげたい教員」とでは、理解度が違ってくる。前者の教員が多い」
「要点がまとまっておらず、ただひたすらに持論を展開していく」
「難しい参考書をひたすら読むだけの教授」
講義内ルールの不明確さ
「出席は強制だけど、私語はOKの授業とか意図がわからない」
「出席重視といいつつ、出席を全くとらない教員。私語厳禁といいつつ、私語をしても全く注意しない先生」
高校教育から大学教育とのギャップ
「専門的すぎて、理解できないことがある」
「高校から大学に入ったばかりで、大学の先生の授業についていく知識がかなり足りていないなかで、授業についていけず、<どうでもいいや>というように、自暴自棄になることがある」
学習方法への不満
「大学の授業はもっとアウトプットの場所だと思っていたが、実際にはインプットのみの場合が多かった」
「先生が一方的にプリントを配ってただ話をするだけだったり、自分が参加しているという実感が持てない」
「先生がただ語りかける受動的な授業はとてもつまらない」
「もっと教員と相互コミュニケーションをとれるようにしてほしい」
「パワーポイントを使用している先生の話を聞きながら、ノートにメモをとるのは厳しい」
学生側の受講意識の問題点
「とりあえず、単位を取ろうって生徒が多いせいか、興味のない授業を受けている生徒が多く、先生と生徒との温度差がかなりある授業が多い」
「やる気のある学生とやる気のない学生との差が激しい」
「友達と講義を受けると、どうしても友達が話しかけてくる。今後の付き合いもあるしと思って、ついつい話し相手になってしまう。ほんとは真面目に受けたいのに。ちゃんと授業受けたいんだ、話は後でね。の一言がいえないちっちゃな学生はたくさんいると思う」
大人数講義空間の問題点
板書のみづらさ
「大教室となると配布レジュメは見やすいが、板書はみえにくいことが多い」
質問のしづらさ
「講義教室が大きすぎると、質問しづらい」
「聴き取れなくても、主張できない」
集中しづらさ
「集中して講義を受講したいのに、まわりの受講生がうるさい」
「大人数だと基本的にうるさい」
「授業中の私語等で騒がしく、講義がよく聴き取れない」
「授業中の私語で集中力が途切れる」
大人数
「単純に学んでいる感覚」が掴めない。
「たいがいの講義は一方通行で、授業に参加しているという意識が薄れる」
「先生の注意が全体に行き渡らないので、気が緩み、やる気も減ってしまう」
「大人数の講義だと、授業の質が低下する」
「学ぶというより授業を見ているという感覚になってしまう」
距離感への不満
「教授との距離が遠い」
「講義とはそのようなものなのかもしれないが、先生と生徒に大きな距離を感じることがある。たとえば、生徒がわからないと感じている雰囲気があるのにそのまま止めることなく進み、結局最後までそれが続き、わからないだらけになっていたとか」
既存の授業支援システムの不活用
「授業支援システムがほとんど使われていない」
「パワーポイントや配布資料を電子版で共有したい」
改善点
「ソーシャルメディアなどで授業への参加実感を高める方法を模索してほしい」
「twitterなどを用いて、質問する時間を設ける」
「掲示板等で、授業内に行えなかった質問を受け付けてほしい」
「毎回の授業でアウトプットの機会を設けることが重要」
「課題図書などを示し、知識を蓄えておくように注意を促す」
「大人数の講義を複数展開し、各クラスの受講生を少人数化する」
「参加しているという感覚をもてるようにする」
「教員と学生が相互に参加できるような授業ができるといい」
「IphoneやIpadなどをつかって、教員と学生間の相互コミュニケーションがほしい」
「授業を私語等で妨害する生徒は追い出すようにしてほしい」
「1人1人の意見を重視していく」
「PCの持ち込みを認めていく(教員によって持ち込みを不可としている)」
「先生の意見をもらいながら、ディスカッションをしていく、その場でリプライをもらえる授業にしていく」
「大人数講義で、前方に座っている学生も、後方に座っている学生も関係なく、いつでも、質問できるようにしていく」
「リアクションペーパーだけでなく、授業内で反応をみるべき」
「生徒自身が考えたことをもっと発表、議論できる場所があると効果的に学べる」
「流れの速い社会の中で、居座り続けられるような知識ばかり教えるのではなくて、教員も学び、相互でより学び合える環境をつくっていく」
「自分の意見をはっきりと言えるような授業環境がほしい」
「少人数制にすべき」
「どう聴かせるか。どう魅せるかを考えることも教員の仕事」
「学校の構造上無理なのはわかっているが、先生が中心に立って、その周りを生徒が囲むような形式でやってみてはどうだろうか」
「VTRを適宜用いてほしい」
「生徒が主役であって生徒の知識や独創力を養わせるための大学であるので、生徒を授業に飽きさせない工夫をしていく」
「一つのテーマについて、曖昧に終わらせるではなく、最後まで完結した授業を行っていく」
「耳だけじゃなくて、五感を使える授業にしてほしい」
「参加型の時間をもうけて、緊張感と達成感をともに味わえる講義をめざしてほしい」